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さて、ゴールデンウィーク中になつかしい映画をみました。
『パッチギ!』(2004年・日本)
あらすじ
時は1986年、京都府立東高校2年生の松山康介は、友人の紀夫とともに、日頃から争いの絶えない朝鮮高校にサッカーの親善試合を申し込みに行く。そこで偶然「イムジン河」を演奏する少女キョンジャを目にして一目ぼれするが、キョンジャの兄は朝鮮高校の番長・アンソンだった。康介はキョンジャと仲良くなるために韓国語の勉強をはじめ、キョンジャの前で「イムジン河」を演奏しようとギターを購入。次第にキョンジャやアンソンたちと仲良くなるが、ある日仲良くしていたアンソンの後輩、チェドクがトラブルに巻き込まれてしまいー。
もう17年前の映画なんですよね、『パッチギ!』。
歴史問題、在日朝鮮人問題というデリケートなテーマでありながら、軽妙なユーモアとザ・フォーク・クルセダーズの「イムジン河」「悲しくてやりきれない」「あの素晴らしい愛をもう一度」などの楽曲が絶妙にちりばめられた、笑って泣けて考えさせられる作品です。
ちなみに韓国でも公開されていました。韓国版ポスターはこちら。
日本版とはだいぶテイストが違う仕上がりです。
『パッチギ!』は、出演者や関係者がつぎつぎとトラブルにみまわれ芸能界から消えていったため、「パッチギの呪い」としても話題になりました(苦笑)。ちなみにこんなトラブル。
- 高岡蒼佑→暴行トラブルにより引退
- 塩谷瞬→二股報道により姿消す
- 沢尻エリカ→麻薬で逮捕
- 小出恵介→未成年淫行
- 真木よう子→コミケ出店トラブル
- 加藤和彦(音楽担当プロデューサー)→うつにより自殺
- シネカノン(パッチギ!配給映画会社)→倒産
- 山本裕典(舞台版パッチギ!主演)→女性問題スキャンダル
何の因果でしょうか(笑)しかしオダギリジョーさん、ケンドーコバヤシさん、桐谷健太さん、大友康平さんなど他の方々は今も無事に活躍しています。
それはさておき、『パッチギ!』はゆみんの選ぶベストムービーのひとつです。なんでかって、それは
『見た人にポジティブなエネルギーを与えてくれる映画』だから‼
それまで知らなかった世界と出会う面白さ、歩みよればわかりあえるかもしれないという希望、むずかしいしがらみを越えられる愛の素晴らしさ、そういうものがつまっている。未来へのわくわく感に満ちていて、「この世界はやっぱり美しい場所なんだ」と思わせてくれる映画だからです。
- ノスタルジックな青春&友情
- ロミオとジュリエットのような障害のある恋愛
- 胸を打つ音楽
- 映画に深いメッセージ性を与える、歴史、人種問題
- 重くなりがちなテーマを救う絶妙な笑い
このような要素がうまーく融合して、何度も見たくなる作品に仕上がっています。
実は原案がありまして、それがこちらの本。
「イムジン河」はもともと北朝鮮の歌です。1957年、朴世永の作詞、高宗漢の作曲によってつくられ、北朝鮮の音楽雑誌『朝鮮音楽』にて発表されました。
曲はこちら。
松山さんは中学時代、サッカーの試合を申し込みに訪れた朝鮮中学校でこの曲を偶然耳にし胸を打たれたといいます。その時の感動は大人になっても消えることはなく、やがて日本語の歌詞を作成。CDも発売されましたが、国交のない国の歌であるため倫理的に問題ありと判断され、発売中止になりました。